在来軸組工法の基本的な接合は「仕口と継ぎ手」です。しかし、従来の仕口と継ぎ手の結合部は、木材を大きく削り取って組むために、接合部が弱かったり地震などの揺れで接合部がはずれるなどの心配がありました。GMシステムの『松美の家』では、大断面構造用集成材による公共ホールや体育館等に普及してきた『金物接合』を住宅の構造接合に採用しました。欧米ではすでに数十年の経験をもつこの技法は、理論的に確立されているばかりではなく、建設省や農林省の各種公的試験によってもその性能が実証されています。在来軸組工法による構造仕口の2倍以上の耐力が公的にも認められています。GMシステムの『松美の家』は、接合金物工法の技術導入によって、躯体の建て方を一変させました。従来の在来軸組とは異なり構造の継ぎ手を切り欠く必要がないので強度が増すばかりでなく、木材の再利用も可能になりました。また、接合金物は、何よりもその『構造精度』の点で今までの常識では考えられない性能を発揮します。更にあらかじめプレカットされた狂いの少ない構造用集成材によって、素晴らしい精度と強度が実現します。構造用集成材は、ムクの乾燥材とは比較にならないほど狂いの少ない材料です。



 近年の日本の軸組工法住宅の構造材、梁・桁を支えてきたのは米国の米松資源が主流でした。しかし、年々資源は枯渇し、原木では輸入できなくなり、その品質も次第に劣化してきています。こうした中で、次世代の構造材として注目されてきたのが、エンジニアリング・ウッドと称される、構造用集成材です。これらの「工業化木材」は、公共ホールや体育館等の大規模な躯体のための構造材と見なされていました。しかし、そのすぐれた剛性・耐久力・収縮や狂いの心配のない性能から、住宅用にも普及し「松美の家」では、いち早くこの構造用集成材の採用を行っています。従来のムク構造材の1.5倍の強度性能が認められておりますから、クレテック金物との併用によって、強度が格段に増し、柱の少ないオープン・プランの住宅が可能になり、その特性が発揮されます。構造用集成材採用の最大の利点は、構造材の収縮や狂いによる床鳴り・歪み等が少なく、工事完成後の構造材の経年変化による、断熱不良や気密不良の心配が少なくなりますから、住宅の寿命が従来の住宅とは比較にならない程、格段に永くなります。構造用集成材以外の木材は乾燥材の使用を義務づけています。「松美の家」GMシステムは、常にこのような最新・最良の材料を使用しているのです。




 構造用集成材・乾燥材の使用を義務づけ、接合金物工法を採用した剛構造と断熱パネルを標準化した「松美の家」GMシステムは、間仕切り壁や外壁、耐力壁に構造用合板を合理的に採用しています。構造用集成材の接着に使用されているのは、ホルムアルデヒドの放散がほとんどないフェノール系接着剤なので、一般の合板で起きているようなホルムアルデヒドやVOCの室内汚染によるアトピー性皮膚炎や小児喘息などの様な人体への影響が少ない材料です。構造用合板の耐力壁としての公的基準は、壁倍率2.5です。両面に貼れば、最高倍率の5が認められます。通常の筋交工法が2ですから申し分ない強度が得られます。構造の強度が高くなると、様々な素材の選択や組み合わせによって相乗的な強度と確かな施工精度が得られます。「松美の家」GMシステムは、基本的には軸組構造でありながら従来の工法とは比較にならないほど高い構造強度の実現を可能にしました。




 床構造についても「松美の家」GMシステムでは、床パネルの採用により強度と断熱施工を同時に行うことを可能にしました。床のパネル化には、強度的に優れた効果があります。建築基準法上の床荷重は、m2当たり180kg見当ですが、床をパネル構造にしますと強度性能は、その方向にもよりますが、一点荷重で最大1000kgに達する性能を得ることも可能になります。床断熱工事は、床の断熱パネル化により、断熱と強度施工が同時に出来るので、単独での断熱施工は不要になり、合理的な工事が可能になります。さらに「松美の家」GMシステムは、一階・二階とも、蓄熱層を構成する独自の床暖房施工も行っており、その性能には高い評価を得ております。「松美の家」GMシステムの施工には、GMシステム専用工場において、さまざまな施工の合理化を図り、低価格でしかも安定した性能の住宅造りを目指しております。

構接続金物の位置づけについて
 接続金物工法を採用した場合、公庫融資関係は大丈夫なのでしょうかという質問を受けることがありますが、建築基準法上の構造材の接合部についての記述では、在来軸組工法による仕口と同等かそれ以上の強度をもつことを実証することが義務づけられています。強度・性能の規定を満たした接合方法については、公的な機
関における金物仕口の強度を証明する試験成績書が無ければなりません。「松美の家」GMシステムの接続金物は、公的な機関で強度試験を行い、強度的に問題がないことが実証されています。したがって、金融公庫等の公的融資を受けることに全く問題はありません。むしろ基準をはるかに上回る強度が公的な機関の厳しい試験によって実証されています。